[0021]松戸市の食品等の放射線測定現場を見学

投稿日: 2015/11/21 14:55:06

先日の農作物(農政課)の放射能測定見学に引き続き、11月20日は公立保育園等の給食に使う食材(幼児保育科)の放射能測定見学に行ってきました。

先日の農作物の放射能測定では、いつも通りのやり方で測定をしてもらうといくつかの問題点が浮き彫りになりました。

例えば、きちんと校正ができてないとか、電源を入れてすぐに測定を開始してるとか、

食材を洗って水切りをしないで測定を開始してるだとか…

検体は松戸産の小松菜と枝豆を持ち込んだんですが、小松菜は最初の測定では、12〜3Bq/kgくらいでちゃったんですが、2時間ほど時間をおいて測るとビスマスも落ち着いたのかND(10Bq/kg)にはなりましたが、もし検体数が多くて時間がない場合は、再測定をせずにそのまま公開しているとの事でした。

さてこの松戸産の小松菜、農政課で測定した検体をその日のうちに市民測定所で測定してもらうと、測定器は農政課と同じLB2045ではありませんでしたが、12.5時間かけて検出限界値を2Bq/kg弱にまで下げても、NDでした。

つまり本当はあっても2Bq/kg弱の小松菜を、精度の低い測定で12〜3Bq/kgもあるという結果を出してしまい、時にはそのまま公表する時もあるという事なので、これは大問題!

だってこれ誰も得しないどころか、お金と時間と労力をかけて間違った測定して、へたしたら風評被害をうみかねないわけですから。

これと同じような運用が給食の測定等でも行われていたら大変だという事で、すべての測定を見学しなければならないという事になり、さっそく今日は公立保育園の給食食材(幼児保育課)の放射能測定を見学に行きました。

幼児保育園課では、TN300Bというベクレルモニターを使っていて、もともと遮蔽はしてあるタイプのようなんですが、手順も細かくつくってあって、カリウムのチャンネルもズレることなく、測定ができていました。

そして、普段は測定時間が30分のところ、同じ検体で60分も再測定してもらい、はたして検出限界値がどのくらいさがるのを検証してみました。

すると、セシウム134の検出限界値が12.8Bq/kgから、8.8Bq/kgへさがり、セシウム137では、9.0Bq/kgから6.4Bq/kgへ下限値もさがりました。

幼児保育課では昨年度は週一回の測定をしていて、ほぼ毎日ベクレルモニターを稼働さていたのですが、今年度から月一回となり、稼働率は4分の1になりました。

しかし、ここで測定時間を30分から60分にするだけで稼働率は前年度比の2分の1にはなりますが、下限値は30分測定時間をのばすだけで合算で21.8Bq/kgが15Bq/kgまでさがりました。

そこで、12月の一般質問ではこの辺の測定時間を延ばす事や各部署ごとに情報共有ができているのか?できていないならなぜできていないのか?を聞いてみたいと思います。