平成29年12月定例会(12月8日)

投稿日: 2018/06/18 12:06:16

◆5番(DELI議員) 政策実行フォーラムのDELIです。本日最後の質問になりますが、もうしばらくおつき合いください。

それでは、早速、通告に従って質問させていただきます。

◇まず、質問事項1.公共施設の放射線測定についてです。

これは、平成29年9月定例会でも質問した公共施設の緊急点検、いわゆるホットスポット探しの件です。松戸市では施設点検という呼び方をしているということなので、以下施設点検とします。

9月定例会の御答弁では、県の市内県有施設の施設点検の測定結果を受けて、市内にある県有施設と市有施設との間で、通学されているお子さんやその保護者の方の不安払拭の度合いに差が出てしまうことが考えられることから、県が実施した点検方法、点検場所を参考に、市有施設の点検を8月から順次行っているということでした。9月定例会の一般質問の際には、市立保育所、小中学校及び市立高校については既に点検は完了していましたが、公園など現在点検を行っている施設もあるということだったので、(1)として、その施設点検の状況、その後の進捗状況をお聞かせください。

また、施設点検で指標値超えがあったのか、いつごろまでに全ての施設点検が完了する見込みなのかも併せてお願いします。

私は、閉会中に継続して、市民の方々と公園などの測定を行っているのですが、10月も測定を行いました。10月の測定では、栗ケ沢公園で9か所もの指標値超えが見つかり、まだこのような環境濃縮、人為的な濃縮もあるのですが、こういったものがあるのだなということを思ったわけなのですが、そこで、(2)として、平成29年9月定例会以降、市民からの通報による指標値超えは何施設、何か所くらいありましたか。そして、それらの除染処理、低減対策は、いつごろまでに終わる予定なのでしょうか。

また、その中で、既に施設点検が完了している施設はあったか、なかったのかについてもお答えください。

続いて、(3)測定方法や除染基準についても、緊急点検同様、原発事故から数年が経過し、緊急措置的な対策から中長期的な対策へと変えていくべきだと思い、これまでもさまざまな提案をしてきました。そんな中で、県や近隣市では、当初は実施していなかったいわゆるホットスポットを探して除染処理、低減対策をしたり、測定方法や除染基準の見直しを行う自治体も出てきました。

本市においても、9月定例会での御答弁では、「見直しを検討してまいりたいと考えております」との前向きな御答弁をいただきました。その後どの程度進んでいるのか、進捗状況をお聞かせください。

◇質問事項2.原子力防災について。

(1)として、安定ヨウ素剤の流通備蓄の交渉についてです。

昨年の12月定例会、ことしの6月定例会でもその進捗状況をお尋ねしましたが、その後の進捗状況をお聞かせください。

そして、(2)として、原子力災害対策のガイドブックについて。

先日、松戸市内の幼稚園で、市民による安定ヨウ素剤の配布が行われるということで見学に行ってきました。それぞれ主催者、説明をしてくださる医師からの挨拶が終わった後、なぜ安定ヨウ素剤を準備するのか、いつ飲めばいいのか、飲む量は、飲む期間は、効果は、副作用は、事前配布の必要性はなどの全体的な説明があり、その後三つのブースに分かれ、それぞれ医師の説明を受けてから、配布が午前と午後の2回に分かれて行われていました。

本来、こういうことは行政が取り組むべきことだと私は思いますが、事前配布が行われているのは原子力施設から5キロメートル圏内だけです。中には、兵庫県篠山市のように、原子力発電所から50キロメートル以上離れていますが、事前配布を実施している自治体もありますが、基本は30キロメートル以上離れた自治体では備蓄すらほぼされていません。

松戸市では、今、流通備蓄という形での協定に向けて協議が進められているところだと思うのですが、実際にどのくらいの量が確保できるかもわかりませんし、きちんと効果的だと言われている24時間前の服用となると、発災時にどのように説明、配布をするのかなどの課題があるため、この日の配布のときのように事前に説明をしてから配布をする、いわゆる事前配布をするということはとても重要だと思いますし、行政にだけ要求をしていてもなかなか情報共有も進まない部分もあります。だから、行政の取り組みとは別に、こういう市民によるこのような取り組みが実施されていくことはとても重要だなと、こういう動きが全国に広がっていけばいいなと感じました。

その会場で、先ほど触れました原子力施設から50キロメートル以上離れた兵庫県篠山市で、安定ヨウ素剤事前配布の実施にかかわった篠山市原子力災害対策検討委員の方とお話しすることができました。

ちなみに、篠山市役所というのは高浜原子力発電所から56キロメートル離れているのですが、篠山市では、平成28年4月から29年5月までの間、5回にわたり篠山市原子力災害対策検討委員会の中で議論が重ねられ、原子力災害対策ハンドブック、「原子力災害にたくましく備えよう」というタイトルのハンドブックをつくったそうです。そして、この安定ヨウ素剤の配布もそうなのですが、用意していても、先ほど言ったみたいに、きちんと使い方がわかっていなければ意味がなくなってしまいますし、一番大事なのはヨウ素剤を飲むことではなくて、避難することだったり減災をすることだと思います。それに、原子力災害というのは大体単独ではなくて、地震や津波などと重なって起こることも、東日本大震災を見れば皆さんも御承知のとおりだと思いますが、複合的な災害時にきちんとできるだけ被害を防ぐには、ふだんからどう減災すればよいかということの情報共有が不可欠だと思います。

そういう意味で、この篠山市での取り組みで興味深いのは、原子力災害対策ハンドブックを作成する際に設置した原子力災害対策検討委員会に、学識経験者や医療関係者だけでなく、消防や地域の方々も委員に入られているということで、より情報共有ができたということでした。

安定ヨウ素剤が用意できたとしても、きちんと効果があるときに配られなければ、あるいは飲めなければ意味がありませんし、仮にヨウ素剤を飲めても、それだけで全ての原子力災害が防げるわけでもありません。

地震や水害にはハザードマップがあるように、複合的な災害になる可能性があるこの原子力災害対策に備えるためのガイドブック、ハンドブックというのも必要なのではないかと思います。こういったものを松戸市でも作成するお考えはありませんか。

また、その作成をする際に、学識経験者や医療関係者だけでなく、実際に災害時に現場に当たる消防や地域の方々も巻き込んで検討委員会を設置するようなことはできませんか、お考えをお聞かせください。

◇質問事項3.文化の香りがする街づくりについてです。

ストリートカルチャーなどの若者が関心のあるコンテンツの企画についてということなのですが、ストリートカルチャーというと、直訳すると路上の文化ということになるのですが、スケートボードやBMXや3×3(スリー・バイ・スリー)バスケットボール、ダンス、DJ、ラップ、グラフィティなどのヒップホップやその周辺のファッションやライフスタイルのことを言うのですが、ちょうど私たちが若いころに、一部の人の間ではやり出しました。その歴史的な文化的背景から、学校や社会など既存の枠組みではなかなか輝けない、居場所がないと、そういう人たちにとっても自分たちの居場所や輝ける場所になっていて、私もヒップホップカルチャーからは物すごく大きな影響を受けているわけですが、海外から入ってきた、いわばマイノリティの文化なので、当時は情報もやる場所すらもありませんでした。ですから、知っている人もごく一部だったわけですが……。

しかし、それから20年以上が経過し、少数派の文化だったものが広がって、今ではラップがアメリカのビルボードでは上位に常にランクインしていたり、スケートボードやBMX、3×3(スリー・バイ・スリー)バスケットボールなどはオリンピックの正式種目になっていったりと、日本においても、そういったことやテレビ番組などの影響もあり、かなり若い人たちの関心も高まっています。

松戸駅の西口デッキと自由通路のところでは、週末になると、たまにサイファーといって丸くなってフリースタイルラップをやっている人たちも松戸駅の周辺でも見かけるぐらい盛り上がってきているなと感じているわけですが、最近ではお祭りや盆踊りなども、盛り上げるためにさまざまな企画が考えられていて、その形も年々変わってきています。

松戸でも、私も去年初めて参加してみたのですが、盆踊りなどで市外からコスプレイヤーの方たちがたくさん集まって浴衣で踊っていたりと、さまざまな企画があって、一部の人たちがすごく楽しんでいるなというのはわかるのですが、私たちみたいな人間ももっと楽しめるような企画もあってもいいのではないかなと、そういう思いがあって、今回はこの質問をさせていただいています。

それで、先ほど言ったスケートボードやBMX、3×3(スリー・バイ・スリー)バスケットボール、グラフィティは、子どもたちも参加できる体験ブースを設置して、ワークショップ的な、あるいはダンスやラップのコンテストを行ったりとか、お祭りの中でなかなかおさまり切れないというのなら、もう別個で企画してもいいと思います。

例えば、松戸市にBMXの世界チャンピオンにもなられている佐々木元氏というプロのライダーもいます。そういった第一線で活躍されている選手を招いてエキシビションをやってもらったり、大会を開催してもらったりするところで、親和性のあるスケートボードとかヒップホップのカルチャーのワークショップを設けるなどして、ぜひそういう文化に触れる機会がもっとたくさんあったら、文化の香りがする街らしくなってくるのではないかなと思います。お祭りやフェスも盛り上がると思いますし、ぜひそういったことが考えられないか、市のお考えをお聞かせください。

それで、イとして、青少年や青年向けの教室や講座として企画できないかという質問です。

松戸市は、子育てや幼児教育は力を入れてきているという印象が物すごくあるのですけれども、生涯学習として、青少年やその先の青年向けのものはあまり充実していないのではないかというイメージがあります。そして、実際にそういう声も私のところにたくさん入ってきます。

では、実際どうなのかと市のホームページから調べてみますと、実はいろいろやっているのですね。トランポリンとかスポーツチャンバラ、カヌーで江戸川探検というのもありまして、ほかにも青年向けのものだと、日本酒の奥深さと知識を深める「利き酒体験講座」、それから「落語名人になろう」というのもあって、それからドラム教室やキッズ・ヒップホップダンスというのもあります。そういった教室や講座で学んだものを発表するイベントや文化祭、芸術祭なども開催されているということもわかりました。

ただ、こういう講座や催しがあるのは私も知りませんでしたし、「利き酒体験講座」は知っていたら、本当に私も受けたかったのですが、実際に企画はあるのだけども、受けたい人に届いていないのかなというのはもったいないなと思いました。もっと周知をされるような取り組みも考えてほしいなと思います。

ただ、今回質問するストリートカルチャーに関しては、あまりやはり講座や教室などがなく、ヒップホップダンスというものもあったのですが、DJにしてもグラフィティにしてもラップにしても、その技術的なものだけではなくて、文化的背景やそういう文化が生まれた歴史的な背景などを学ぶことで、技術だけではなくてより造詣というか、理解が深まると思います。ぜひこういったものの青少年向け、青年向けの教室や講座も企画してほしいのですが、市のお考えをお聞かせください。

以上、大きく三つです。御答弁のほどよろしくお願いします。

◎環境部長 DELI議員御質問の質問事項1.公共施設の放射線測定について、質問要旨(1)から(3)までにつきまして、順次御答弁申し上げます。

まず、質問要旨(1)の施設点検の進捗状況ですが、議員御案内の今回実施しております施設点検につきましては、千葉県が実施した緊急点検での点検方法、点検場所を参考に、市有施設の点検を8月から関係部署により順次行っており、11月末日時点で子ども関係施設及び学校施設528施設のうち315施設、約60%が完了し、残る213施設、内訳といたしまして、公園170施設、子どもの遊び場43施設は、現在、鋭意関係部署により点検中であり、今月中には完了する見込みでございます。

次に、点検の結果、指標値超えがあった施設ですが、既に点検が完了した315施設のうち、スポーツ施設1施設、公園4施設及びその他子どもの関係施設1施設の合計6施設でございました。

なお、点検した結果、そのうち1施設につきましては既に低減対策を完了し、残りの5施設につきましても、今年度中に対応する予定となっております。

続きまして、(2)9月定例会以降の市民からの通報による指標値超えの施設数や対応についてですが、9月定例会以降、市民からの通報で指標値超えが確認できたのは8施設、13か所でございましたが、これらの箇所につきましては、いずれも主な生活空間ではない箇所でございました。

御質問のこれらの施設の対応についてですが、13か所のうち2か所は既に低減対策を完了し、残りの11か所につきましては、平成30年1月末までに対応する予定でございます。

また、この市民からの通報により指標値超えを確認した施設につきましては、施設点検が通報時点で完了している施設ではございませんでした。

最後に、(3)除染基準の見直しですが、9月定例会にて「測定箇所及び測定方法につきましては、近隣市の状況等も鑑み、強化や縮小を見据え、見直しを検討する」旨の答弁をいたしましたように、関係部署への聞き取りや環境放射線低減対策会議にて検討してまいりました。

検討の結果、子ども関係施設及び学校施設の主な生活空間及びそれに準ずる箇所で、ここ数年間、放射線量に変化のない測定点を縮小しつつ、一方で強化として、既に5センチメートルの高さで測定している砂場やプールサイドに限らず、50センチメートルまたは1メートルの高さで測定した箇所も5センチメートルで測定するとともに、これまで測定点と定めていなかった主な生活空間とは認められないが、人が立ち入る可能性がある箇所を新たな測定点に設定いたしまして、地表から50センチメートルの高さで測定するなど、測定の見直しを行ったところでございます。

今後も、引き続き、市民等から指標値を超える箇所を発見したとの通報があった場合には、必要に応じて適宜対応してまいります。

以上、御答弁とさせていただきます。

〔高橋正剛総務部長登壇〕

◎総務部長 質問事項2.原子力防災についての質問要旨(1)、(2)につきまして、順次答弁申し上げます。

初めに、質問要旨(1)安定ヨウ素剤の流通備蓄の交渉についてでございますが、前回答弁いたしました6月定例会以降、市内の医薬品卸売業者に対し、協定締結の上、放射性物質事故発生時に安定ヨウ素剤の供給が可能かについて協議を図ってまいりました。

しかしながら、千葉県医薬品卸協同組合が千葉県と災害時における医薬品の提供協定を結んでおり、市内卸売業者が松戸市と個別に協定を結ぶ予定はないことなどから、協定の締結については合意に至らなかったところでございます。

今後は、引き続き、松戸市薬剤師会の御協力をいただき、同様の協定締結に御賛同いただける市内の薬局を募って協議を進めてまいりたいと存じます。

続きまして、質問要旨(2)原子力災害対策のガイドブックについてにつきまして、答弁申し上げます。

議員御案内のとおり、兵庫県篠山市が、平成24年6月に学識経験者、医療関係者等で構成された篠山市原子力災害対策検討委員会を立ち上げ、御紹介いただいたハンドブックの作成を始め、原子力災害に備えたさまざまな活動を行っていることは認識をしているところでございます。

本市におきましても、放射性物質事故対策上、同様のハンドブックを作成し、市民の皆様に向けて配布することは有益であると考えておりますことから、国、県、近隣市等の動向を注視しつつ、検討の体制も含めまして、調査研究してまいりたく存じます。

以上、答弁とさせていただきます。

〔桑原靖雄経済振興部長登壇〕

◎経済振興部長 質問事項3.文化の香りがする街づくりについての、アについて答弁申し上げます。

経済振興部で取り組む文化施策は、松戸市総合戦略の基本目標Ⅳ「経済が活性化し、安心して働けるようになるまちづくり」に基づく具体的な施策、(5)「クリエイターやアーティストが活躍できる」の実現に向けて取り組む施策でございます。

その際には、クリエイターやアーティストといったいわゆる供給者を志す若者だけでなく、その文化を楽しむ消費者となる若者、それら双方に焦点を当て、お互いにメリットのある関係を築けるようにすることに留意しているところでございます。

その中で、どのような文化に着目するかでございますが、松戸で自然発生的に盛り上がりを見せている若者文化や、地域産業として将来的に松戸に根づくことが期待される文化などについては、行政として支援していくべきものと位置づけています。

具体的に申し上げますと、かつて大手フィギュアメーカーや一部上場を果たしたゲーム会社などのコンテンツ事業者が松戸に立地していた事実に着目し、その可能性を広げ、コンテンツ産業を本市の地域産業とする取り組みがございます。

また、江戸時代から松戸宿の歴史と伝統に着目し、「一宿一芸」をコンセプトとして、国内外からさまざまなアーティストを招聘しているパラダイスエアの取り組みや、21世紀の森と広場のロケーションのよさから、自然発生的にコスプレイヤーが集まることに着目して取り組んでいるコスプレイベントと地域のお祭りとのタイアップなどが挙げられます。

このような視点で、社会の動向に留意し、今後も経済振興に資するさまざまな文化のプロジェクトが生まれる環境を整えることで、文化の香りのする街を構築していきたいと考えております。

ストリートカルチャーなどの若者が関心を持つコンテンツについての御質問でございますが、ストリートカルチャーの一部であったスケートボードやバスケットボールの3×3(スリー・バイ・スリー)がオリンピックの競技種目に採用されるなどの動きがあり、また本市においては、自転車競技の一つであるBMXの世界チャンピオンを輩出するなど、これらストリートカルチャーが根づく可能性のある風土があると考えられることから、文化施策の構築に当たってはこのストリートカルチャーも考慮していくべき文化の一つであると考えております。

今後、例えば、松戸まちづくり会議が開催している「ラストサマー盆踊り」などの既存のお祭りや、新たに企画するイベントにおいて、創造的な活動を志す若者に刺激を与えることなどを目的として、第一線で活躍する方を招き、参加者が実際に体験することができる企画など、よりイベントを活性化していけるような方策を検討してまいりたいと考えております。

以上、答弁とさせていただきます。

〔平野昇生涯学習部長登壇〕

◎生涯学習部長 質問事項3.文化の香りがする街づくりについて、質問要旨イの、青少年や青年向けの生涯学習の教室や講座が企画できないかにつきまして、御答弁申し上げます。

青少年会館では、年間を通して、小中学生を対象とした青少年教室や16歳以上から40歳代の青年を対象とした青年講座をそれぞれ開催し、社会性や地域活動への積極的なかかわり等、学校以外での学習に生き生きと取り組む学びの場と機会を提供し、自己表現力を高め、仲間づくりを通して活力あるグループづくりに取り組んでおります。

特に青少年教室では、体験型の講座を青少年会館以外の公共施設にも出向いて開催するほか、児童館やこども館とも共同することで、全市的な青少年事業の展開を推進しているところでございます。

DELI議員御提案のストリートカルチャーにつきましては、これまでにも青少年教室の中で、ヒップホップやキッズダンスを取り上げ、その成果を文化祭や芸術祭において発表していただき、大変に御好評をいただいているところでございます。

青少年会館としまして、青少年がさまざまな分野に興味を持って活躍の場を広められるよう、ニーズの把握に努め、ストリートカルチャーにつきましても、引き続き文化的な背景を重視しながら、楽しくチャレンジできる企画を検討させていただきます。

以上、御答弁とさせていただきます。

〔DELI議員登壇〕

◆5番(DELI議員) それぞれに御答弁ありがとうございました。

公共施設の放射線測定についてですが、(1)の施設点検の進捗状況については60%が完了していて、残りも12月中には全て完了する見込みということで、また施設点検で見つかった指標値超えの場所も今年度中には低減対策を行うということで、了解いたしました。

それから、(2)の9月定例会以降、市民の測定によって見つかった8施設、13か所の指標値超えについても、既に2か所は低減対策を完了していて、残りも来年の1月末までには対応する予定だということで、こちらのほうもよろしくお願いいたします。

そして、(3)の除染基準の見直しについてですが、9月定例会の御答弁のとおり、見直しを検討していただき、その結果、ここ数年、子ども関係施設及び学校施設は放射線量に変化のない測定点を縮小しつつ、一方で強化として、既に5センチメートルの高さで測定をしている砂場やプールサイドに限らず、50センチメートルまたは1メートルの高さで測定してきた箇所を5センチメートルで測定するとともに、これまで測定点と定めていなかった主な生活空間とは認められないが、人が立ち入るような可能性がある、植え込みのようなところですね、そういった箇所を新たな測定点に設定して、そこは地表から50センチメートルの高さで測定するなどの見直しを行ったということで、ありがとうございました。

見直し後の最初の一巡目は、低減対策などの対応しなければいけないことも増えるかと思うのですが、前から言っているとおり、今あるホットスポットは、ほとんど2011年3月にフォールアウトしたものが、地形だったりとか、そういう人為的なもので移動してたまっていたりとかする状況なわけです。ですから、一度こういうきっちりとチェックをして取り除いてしまえば、公園や学校などで被曝をするリスクというのはかなり回避できると思います。本当にありがとうございます。

また、市民からの指標値超えの報告があれば、こういう新しい基準で適宜対応していただけると思うので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

続いて、原子力防災についてです。

(1)の安定ヨウ素剤の流通備蓄については、交渉を進めていた市内の医薬品卸売業者が、組合として千葉県と災害時における医薬品の提供協定を結んでいるということで、個別で市と協定を結ぶのは難しいということなのでしょうかね。

このヨウ化カリウム、いわゆる安定ヨウ素剤についても千葉県との同協定の対象になっているということなのですが、松戸市にあるヨウ素剤が実際に供給できるかどうかは、その事故になったときの在庫量、需給状況、交通状況に左右されるため、確約はできないようなのです。

ただ、先ほども述べましたが、この安定ヨウ素剤というのは、プルームが到着する前に飲まなければいけないので、発災時に市内にあるものを本当は市内で配って飲むというのが一番合理的なのではないかなとは思うのですが、くれぐれも原子力災害が起こった際に、市内にある安定ヨウ素剤が無駄になるようなことがないように、県とも情報共有・連携をよろしくお願いします。

そして、卸売業者は県と協定を結んでいるということなのですが、松戸市薬剤師会の御協力をいただいて、同様の協定締結に御賛同いただける市内の薬局を募って協議を進めていただけるということなので、ぜひ一日でも早く協定が締結できるよう、引き続きよろしくお願いいたします。

また、(2)の原子力災害対策ガイドブックについては、篠山市原子力災害対策検討委員会でのガイドブック作成の経緯などはおおむね共有できたかなと思います。

本市においても、放射性物質事故対策上、同様のハンドブックを作成し、市民の皆様に向けて配布することは有益であると考えているということなので、有識者や医療関係者だけでなく、消防や地域の実際その災害のときに現場に当たる、そういった方々も一緒になって、検討体制も含めて調査研究していくということなので、ぜひ御検討のほどよろしくお願いしますと、こちらのほうは要望しておきます。

それから、最後、文化の香りがする街づくりについてですが、それぞれ前向きな御答弁、ありがとうございました。

私は、皆さんも御存知のとおり、DELIという名前で議員活動をしています。見たらわかると思うのですが、もちろんハーフでもなければ本名でもありません。選挙のときも、支援してくれる人の中には、「それでは、高齢の方は投票できないよ」とか、「ふざけているのではないかと思われるよ」と、そういうことも言われたのですが、でも、どうしても私はこの名前で立候補したかったのです。それはなぜかというと、ヒップホップコミュニティというか、こういう文化を私は代表して議員になりたかったのですね。こんな自分でも社会の一部なんだということを堂々と言いたかったのです。

私は、本当に学校や社会という枠組みの中では、なかなか自分が輝ける居場所みたいなものを見つけられませんでした。そんなときに、私はこういうヒップホップカルチャーに出会いまして、影響を受けて、学校での音楽の成績は全くよくも何ともなかったです。才能もあるなんて思ったこと一度もなかったです、学校の中では。ただ、そこで、私はそういうカルチャーに触れて、はまって、見よう見まねで歌詞を書いて、曲をつくって、気づけばメジャーレーベルと契約して、メジャーから私、10枚ぐらいアルバムを出すところまで行きました。

私が本当に子どものころより今のほうが、随分何か窮屈な世の中になったなと感じています。特別、運動や勉強が得意ではなくて、ひょっとしたら自分みたいにそういう既存の枠組みの中で成功体験が得られていないとか、居場所がないとか、そういう疎外感というか、自分は落ちこぼれなのではないかと感じている人が昔よりいるのではないかなと思うことがよくあるのです。

でも、本当は世界は自分が思っているより広くて、いろいろな生き方や表現があって、どんな人でも輝ける場所があると、どこかに必ずあると、今の私はそのように思えます。かつての私のような人が新しい世界にチャレンジするきっかけを、もし市が提供できるとするならば、こんなすばらしいことはないと思いますし、そういう機会をつくるために私が何かお手伝いできることがあれば、そういうことができなければ、自分がこんな名前で議員になった意味なんかないと思いますので、こういった働きかけ、今後も引き続き続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

以上で、私の一般質問を終了いたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)