令和3年12月定例会(12月15日)

◆9番(DELI議員) おはようございます。政策実現フォーラムのDELIです。

 ただいま議題となっております議案第29号、令和3年度松戸市一般会計補正予算(第7回)について、ただいまの委員長報告に政策実行フォーラム会派を代表して、賛成の立場で討論を行います。

 まず、市民PCR検査助成事業についてですが、幾つか質問いたしました。ワクチン接種が進んだこともあり、感染は落ちついてきていますが、同時に、ワクチン接種率が高くなったことで重症化防止効果は期待できるものの、今までより症状が出ないけれども他人に感染させてしまう不顕性感染者や軽症者が増えていく可能性があり、今後、感染拡大防止策として、ますます無症状者へのPCR検査の重要性は高まっていくものと考えられます。

 さらに、今後、オミクロン株のような新たな変異株の出現、蔓延などを考慮すると、ワクチンの感染防止効果はますます期待できなくなります。にもかかわらず、国や県は健康上の理由等によりワクチンを接種できない方、千葉県では87万人を推定しているようですが、そういった方々が、陰性の証明等を求める飲食店やイベント等を利用できるよう、必要となる検査費用の無料化を考えているようですので、つまりワクチン接種が済んでいる方は、この無症状者向けの無料PCR検査の対象にはならない可能性があります。

 さらに、厚生労働省は8日に、PCR検査について公的保険を適用する場合の価格を減額する案を中央社会保険医療協議会に示し、了承されました。現行の院内処理の場合は1万3,500円、または委託していれば1万8,000円から7,000円に引き下げるということです。この影響で、今後、外部の検査会社に委託している医療機関については、検体採取や結果連絡の手間に見合わないので検査ができなくなるところも出てきたり、保険適用外の自費検査は値上がりをせざるを得ない可能性もあります。そうなると、今よりPCR検査ができる医療機関が減ったり、今でも2万円という検査費用がさらに値上がりする可能性があるわけですから、どうしても償還払いができない、難しいという方がますます増える可能性も出てきます。

 今回、市立総合医療センターでの検査費が2万円を下回ったということで、自己負担なしでこの無症状者へのPCR検査を実施できるよう検討していただけるということでしたが、総合医療センターでプレシジョン・システム・サイエンス株式会社の全自動のPCR検査機器がありますから、単価はたしか7,000円を超えるぐらいということですから、この差額というのは当然、市立総合医療センターの利益になります。ちなみに、先ほど診療報酬が700点に下がるということになれば、単価が7,000円ということであれば、逆に保険適用内の検査のほうが診療報酬では賄えないと、赤字になってしまう可能性も出てくるので、この辺もちょっときちっと今後考えていって、できるだけ検査ができるような形は整えていただきたいなというふうに思います。

 今後、感染拡大防止策として、無症状者へのPCR検査の重要性が高まっていく中で、今言ったように、今までよりPCR検査ができる医療機関が少なくなったり値上がりする可能性が出てきているわけですから、ぜひこのタイミングで市立総合医療センターで実施していただければ、ワクチンを接種した方でも、松戸市民であれば外出や旅行、帰省する際に自己負担なしでPCR検査をして安心して出かけていけます。市としてもモニタリング検査をすることになり、感染者や軽症者が増えていくだろうと言われているそういった方の状況を把握できるようになりますし、もちろん陽性者が出れば早期保護・治療につながります。これも市民に安心を与えるものだと思います。さらには、こういった体制を整えておけば、この後万が一、また感染爆発が起きても、検査の拡大に即座に対応することができます。

 そういったことで、今回、総合医療センターでの自己負担なしでの実施に向けて検討していただいているということなので、松戸市が主体となってできることですから、ぜひ実現に向けてよろしくお願いしますと強く要望しておきます。

 最後に、松戸市リサイクルプラザ建設事業についても、少し述べさせていただきます。

 この点については、委員会でもさまざまな委員の方から意見が出ていましたが、私たちは、手続の正当性や費用の妥当性についてお聞きしました。

 手続については、ほかの関連する施設や工期の延長などの影響などをできるだけ少なくするためにということは理解できたんですけれども、以前にも同様というか、同じような契約をしていない追加工事に対するその工事の費用を、議会の議決を得ないまま着手して終了したということについて指摘を受けて、予算を修正削除したことがあったかと思いますが、もちろん、これは市の土地から出てきた廃棄物ですし、それは市が責任を持って処理していくというのは当然だと思うんですけれども、今後こういったことも十分考えられると思います。なので、手続、事務処理、またどのタイミングで議会への報告をすべきなのか、そういったことも含めて、これを機に、一番いい方法がどういう方法なのかということをきちんと整理していただきたいというふうに、こちらのほうも要望しておきます。

 そのほかのものは、おおむね適正と判断いたしました。

 以上で、会派を代表しての賛成討論といたします。皆さんの満場の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手)