令和4年3月定例会(3月2日)

◆9番(DELI議員) おはようございます。政策実現フォーラムのDELIです。

 それでは、ただいま議題となっております議案第52号、令和3年度松戸市一般会計補正予算(第11回)について、会派立憲民主党、そして政策実現フォーラムの両会派を代表して、先ほどの委員長報告のとおり、賛成の立場で討論を行います。

 現在、松戸市では、1週間に2,500人以上の新規感染者数が報告されております。東葛北部医療圏においては、2月8日時点で病床使用率が130%となっていました。私は1年以上、このあたりの数字を毎週チェックしていましたけれども、こんな数字は見たことがありませんでした。2月18日から流山市民総合体育館を活用した臨時医療施設50床が開設、患者受け入れを開始した影響もあってか、現在少しずつこの使用率というのが下がってきていますが、依然医療現場では厳しい状況が続いていると思われます。全国的に見ても、1日の死者数は300人を超える日も出ていて、過去最多を更新している状況です。したがって、緊急的に必要な対策がきちんと考えられているのか、コロナ対策においてですね。そういったことに重点を置いて質疑をさせていただきました。

 離婚直後の給付金をもらえていないひとり親世帯への臨時給付金事業、交通支援事業、保育所や小中学校の感染対策、また3回目のワクチン接種体制を整えるための増額補正など、それぞれ必要な対策であり、適正だと判断させていただきました。

 しかしながら、先ほども述べたとおり、コロナ禍始まって以来の危機的な状況の中で、これでは十分と言えないため、今回財政調整基金に積み増した新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用方法についても質疑をいたしました。

 質疑を通して、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用については、既に今年度は既存の対策事業費で限度額を超えているということだったので、今年度内に新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した感染症対策というのは難しいということがわかりましたが、非常事態に備えて蓄えてきた財政調整基金ですから、非常事態であるこのコロナ禍、しかもこの2年間で最も危機的な状況にある今こそ、財政調整基金を積み増すことよりも必要な対策に使うべきだというふうに思います。委員会審査の中で、この交付金が活用できなかったとしても、必要な対策については財政調整基金を活用していくつもりだという御答弁もいただきましたので、今後も感染症対策やコロナ禍で大きな影響を受けている市民や中小企業に対してさらなる支援のほうも考えていくべきだというふうに思います。

 老人福祉施設整備促進事業については、いきいき安心プランⅦにある地域包括ケアシステムに関係するサービスや施設整備補助金が減額になっています。住み慣れた地域で安心して暮らすためのサービスや施設が民間参入待ちでは、整備計画が進まないというふうに思います。先進市の取り組みや他市と比べて参入しやすい補助などを検討して、住み慣れた地域で安心して暮らすことのできるサービス、施設整備を考えていくべきだというふうに思います。

 また、放課後児童健全育成業務の殿平賀放課後児童クラブ分室修繕費については、増額補正、増額予算を計上するに至ったプロセス、背景、問題点などをお聞きしましたけれども、修繕費用の積算の甘さや事業の進め方として問題があったというふうに言わざるを得ません。放課後児童クラブの担当職員は3名から2名に削減されたということで、業務内容は、放課後児童クラブ45施設、放課後KIDSが今年度で45施設になりましたので、施設整備や新型コロナウイルス感染防止対策もあり、業務量は増えています。加えて、保育所からの児童増加、放課後KIDS全校設置場所確保など、委託法人や学校とのやりとりを仲介したり施設整備の見積もりと、大変です。今回の見積もりの問題にも2名という職員数が影響しているのではないかというふうにも思いますので、職員数の増なども必要ではないでしょうか。この点も含めて、事務処理や議会との情報共有については多くの委員からも指摘がありました。両副市長からも言及がありましたけれども、再発防止に向けてしっかりと総括をしていただき、議会のほうへの報告もよろしくお願いいたします。今後の改善や取り組みに期待しております。

 また、そのほかについても、新型コロナウイルス感染症対策や3回目のワクチン接種対策を整えるための増額補正など、必要な事業も多く含まれており、それらについてはそれぞれ適正と判断いたしましたので、賛成とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)