松戸市松戸都市計画事業新松戸東側地区土地区画整理事業特別会計の予算審査での反対討論
我々会派は、昨年もこの特別会計の予算に反対しており、その反対理由の一つに、事業の採算性がわからず、市にとって必要な事業ではあるかもしれないが他の事業に優先して行うべきものなのか等、事業の可否判断がつかないことを挙げていました。
事業の採算性の一つの目安は、事業計画にある市負担額65億円と考えていますが、負担額を出すにはまず、事業の総事業費が分からなくてはなりません。
質疑を通して、全体事業費は、立体換地建築物実施設計業務の完了後、土木工事費、建築工事費等を総合的に勘案し、現状にあわせて再度取りまとめるとの事でした。
事業計画変更の認可がされるまでは、変更後の事業費について、公表することはできないので、令和7年度末の事業計画変更認可を目指しているということなので、全体事業費が示されるのはその後という事になるのでしょう。
では、事業計画にある市負担額65億円は守れるのか?をお聞きしましたが、明確な答えはいただけなかったと思います。
さらに効果についても、お聞きしましたが、現状にあわせて、再度試算をしてるからわからない。
※いわゆる直接効果は30年間で38億円については分かりましたが、周辺波及効果については明確にどのくらいを見込んでいるかもわかりませんでした。
つまり市は、現状での事業の採算性を示さないまま、昨年12月に区画整理の大きな山場である仮換地指定を行いました。
我々に事業の可否判断をさせないうちに、住居に伴う重い住民合意を取り付け、後戻りできないようになってから、最後に事業の中で、最大の事業費を伴うマンション建設の議案を出すことは、やり方としてアンフェアなんじゃないかなと思います。
以上の点から賛成する事はできません。反対です。