令和3年12月定例会(12月3日)

◆9番(DELI議員) 皆様、おはようございます。政策実現フォーラムのDELIです。

 それでは、早速、通告に従って、順次質問していきます。

◇まず、質問事項1.総合政策会議について。

 (1)総合政策会議は松戸市執行部の意思決定会議としては、最高位の会議という認識でよろしいでしょうか。また、違う場合は、この総合政策会議はどのような位置づけになるのか教えてください。

 (2)先日、開示請求をした際、開示された総合政策会議の概要は、場所や日時、出席者と議題のみが記載された、いわゆる鑑のような部分のみでした。会議の内容がわかる議事録や議事概要は黒塗りのものすらありませんでした。

 そこでお伺いします。

 アとして、この総合政策会議の議事録や内容のわかる議事概要は存在しますか。

 イとして、もし議事録などがある場合、なぜ一部を黒塗り等にするのではなく、議事録あるいは議事概要などそのものを開示しなかったのでしょうか。

◇続きまして、質問事項2.新型コロナウイルス感染症対策について。

 (1)保健・医療提供体制確保についてと通告しました。

 11月12日に政府の新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、次の感染拡大に備えるための「次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像」が示されたことに伴い、それに係る千葉県の取り組みについても、25日に発表されました。

 そこでお伺いします。

 ①として、第6波の感染ピーク時、松戸市では1日当たり新規感染者数をどのくらいで想定していますか。また、そのときの最大療養者数の推計は、どのくらいを想定しているでしょうか。

 ②それぞれ発熱外来や自宅療養者に対し、外来や往診を行う医療機関、訪問看護に協力金を上乗せして支給する専決処分の補正予算、これが感染ピーク時における需要に対応するための必要量とその担い手を確保できると考えているということでしたけれども、必要な水準まで確保ができなかった場合のプランBはあるでしょうか。

 (2)として、ワクチンの追加接種を検討する際に、目安になる抗体価を知るために行う抗体定量検査の費用助成をする考えはないかとお聞きしようと思いましたが、これはヒアリングを通して、ほかのワクチン接種に関しても抗体検査の助成はないことや、結果を今のところどう扱うかなど、まだちょっと調査研究段階のようであるので、今回は割愛して、また別の機会にお聞きしたいと思います。

 それでは、大きく2点について、御答弁のほどよろしくお願いいたします。


○木村みね子議長 理事者の答弁を求めます。

     〔伊東朱美総合政策部長登壇〕


◎総合政策部長 質問事項1.総合政策会議について答弁いたします。

 初めに、質問要旨(1)の最高位の会議かという御質問でございますが、総合政策会議は庁内会議の一つでございまして、市政運営の基本方針及び重要施策について審議することにより、効果的かつ効率的な行政運営を推進する会議であるとともに、会議規程に位置づけております。それぞれの庁内会議にこうした位置づけ、機能がございますので、案件ごとに会議の機能に照らし合わせ、付議する会議が分かれてまいります。したがいまして、明確に上か下かという性格のものではないものの、DELI議員の御認識は、私どもとおおむね方向性を共有するものではないかと考えております。

 続きまして、質問要旨(2)のア、イについて一括して答弁いたします。

 DELI議員の御指摘のとおり、総合政策会議の概要というものはございますが、内容のわかる議事録や議事概要は存在しません。会議の運営に当たり、私どもの定めた内規である総合政策会議等運営要領には、「事務局において会議録を作成する」とあり、また「会議録には件名及び結果について記録する」としております。DELI議員からの開示請求をきっかけとして、総合政策会議の概要に結果も明記し、内規に定める会議録の要件を満たすよう、改めて事務の徹底を図ったところでございます。

 いずれにいたしましても、これらはあくまでも内規でございますので、会議の位置づけや機能を踏まえた上で、今後必要に応じて見直すことも視野に入れつつ、会議の運営に当たってまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

     〔笹川昭弘健康福祉部長登壇〕


◎健康福祉部長 質問事項2.新型コロナウイルス感染症対策についての質問要旨(1)につきまして御答弁申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症の第5波におけます検査確定日ベースでの市内新規感染者数のピークは、8月10日の208人でございました。また、1日当たりの療養者数は、8月26日に約700人まで増加いたしました。

 第6波の市内感染者数の想定につきましては、千葉県も、第5波の状況や国の考え方を基準に体制強化を構築しておりますことから、市もそれに倣っております。

 医療提供体制の構築を担う県は、第6波に備え、第5波のピーク時より2割多い約1,700の入院病床や宿泊療養として2,000室の確保のほか、入院待機ステーションの整備・運用、自宅療養支援体制の強化など、新たな体制構築を目指しているところでございます。

 市といたしましては、県が必要な医療提供体制を構築できますよう、協力金などにより市内医療機関等の支援を実施してまいります。

 また、県と市では役割が異なりますことから、保健所が機能不全に陥らないよう、保健所からの要請があれば、職員を派遣して自宅療養者の健康観察に当たるなど、市としてできることを今後も実施していく考えでございます。

 現在、第6波に備えて県が体制構築を進めているところでございますが、再び感染拡大が起きたときには、計画どおりに進まないことや課題が出てくることも想定されます。まずは、繰り返しの予防啓発やワクチン接種の推進など、市ができますことを全力で行ってまいります。

 以上、答弁とさせていただきます。

     〔DELI議員登壇〕



◆9番(DELI議員) それぞれ御答弁ありがとうございました。

 今、すごいふわっとした感じでおっしゃったようですけれども、何か結構すごいことを言っているんじゃないかなと思うんですけれど、まず、内容のわかる議事録や議事概要は存在しませんと。会議のわかる記録というのは存在しないんですね。僕の開示請求をきっかけに、総合政策会議の概要に結果を明記していないことに気づいたので、それだと内規に定める会議録の要件を満たしていなかったと、改めて事務の徹底を図ると。これ、本当ですか。僕の開示請求に対して、実施機関、つまり松戸市が特定した公文書の件名というのが、この総合政策会議の概要なんです。

 開示しない部分及び開示しない理由に何て書いてあるかというと、「開示書類に記載されている一部の情報は、市の内部における協議に関する情報であり、公にすることにより、率直な意見交換もしくは意思決定の中立性が不当に損なわれる恐れがあることから、松戸市情報公開条例第7条第5号により非開示とする。」なんです。内容がわかる議事録などの文書は存在しないんですよね。じゃ、この公にすると率直な意見交換ができなくなる文書とは一体何なんですか。内容がわかる文書でもないし、結果を明記した会議録でもない、でも、公にすると率直な意見交換ができなくなるおそれがある公文書が存在する。これに一体何が書いてあるのかというのがますます気になるんですけれども、まず、そもそも内容がわかる文書が存在しないというのはびっくりですが、結果を明記した会議録すらもなかったということなんです。

 先ほど、ほかの会議と比べて、明確に上か下かという性格のものではないというふうにおっしゃっていましたけれども、出席メンバーを見れば、市長、副市長、教育長、総務部長、財務部長、総合政策部長、場合によっては経済振興部長とか、市の最高幹部の方々なわけです。

 しかも、僕の開示請求は、東松戸病院の廃止の方針の決定プロセスのわかる文書を開示請求したわけです。そしたら、総合政策会議の概要が出てきたわけですから、この総合政策会議は、まさに市の意思決定をするような最高幹部の会議ということなんだと思います。

 市長は、おとといですか、山中啓之議員への御答弁で、このコロナ禍において、職員と一丸となってコロナ対策に当たり、市民の安全や安心を守り、さらに行政の信頼を高めていくことが今一番大切なことなんだと考えているとおっしゃっていましたけども、この市のコロナ対策の方針なんかも、当然この会議で話し合われるんだと思うんですけれども、そういった説明責任を果たすためにも、後から検証するためにも、会議の内容がわかる記録は必要なんじゃないでしょうか。

 そこでお伺いします。

 ①市の幹部が集まって、市政運営の基本方針及び重要施策について審議するこの総合政策会議は、平成25年からこの形で開催されているそうですが、だから七、八年くらいになるんでしょうか。この間ずっと会議録を作成していなかったということなんでしょうか。つまり、この総合政策会議の会議録は一度も作成されていないんでしょうか。

 ②普通は、後から会議録や議事録を作成するために、メモや録音というものをとっていると思うんですが、そういう記録も一切とっていないんでしょうか。

 ③もし記録がとってあるなら、今からでも会議録の作成は可能ですか。可能であるなら、今からでも内容のわかる会議録、議事録などを作成する考えはないでしょうか。

 ④もし、メモや録音をしていなかったのであれば、今後、メモや録音はするべきではないでしょうか。総合政策会議の記録を残す考えはありませんか。

 ⑤僕の開示請求に対しての非開示の理由です、公にすると支障を来すおそれがあるという。一方で、何で開示しなかったんですかと聞いたら、内容のわかるものは存在しない、僕の開示請求がきっかけで会議録自体も要件を満たしていなかったということなんですが、非開示の理由はそういう理由ではなかったんですけれども、開示請求の僕に対しての非開示の理由、これは本当でしょうか。

 以上、五つについて再質問、お願いします。

     〔伊東朱美総合政策部長登壇〕


◎総合政策部長 再質問にお答えします。5点について、一括してお答えさせていただきたいと思います。

 先ほどの繰り返しの御答弁となりますが、これまで平成25年に総合政策会議を設置させていただいたときから、総合政策会議等運営要領に基づき、会議録には件名及び結果について記録するとして運用を行っております。また、それに基づきまして、議事録ですとか議事の概要については存在をしておりません。

 また、したがいまして、それをもとに、またその結果を起こすといったことが不可能と考えております。

 繰り返しになりますが、総合政策会議においての決定事項、内容については、これはあくまでも内規でございますので、DELI議員の御指摘も踏まえまして、今後、会議の位置づけや機能を踏まえた上で、今後必要に応じて見直すことも視野に入れて、会議の運営に当たってまいりたいと考えております。

 以上、御答弁とさせていただきます。

 (DELI議員「非開示の理由は本当は何なんですか」と呼ぶ)

 総合政策部長(続) 失礼いたしました。総合政策会議の内容についての非開示の理由でございますが、総合政策会議が市全体の先ほども申し上げましたが、市政運営の基本方針及び重要施策について審議するということでございますので、そういった内容におもんぱかって、そういった内容の理由となっております。

 以上でございます。


○木村みね子議長 DELI議員、不規則発言は控えてください。

     〔DELI議員登壇〕


◆9番(DELI議員) 御答弁ありがとうございました。

 つまり、平成25年から、要件を満たす会議録はないということでいいんですね、今までずっと記録は残っていなかったと。

 そもそも、きょう何でこの質問をしようと思ったかというと、東松戸病院について、ことしの3月定例会においてこれまでの経過及び現状についての報告がありましたが、そこでは廃止の方向性というのは示されていなかったと思うんです。その大分後に、市が廃止の方針であるということを、私たちは報道で知るわけです。今回は、この件に関しては市が記者発表したわけではありませんけれども、松戸市、最近こういうことがよくあります。

 それで、先月、全員説明会が開かれて、その後の松戸市病院事業再編計画(案)がつくられた後の審議会の概要などは、ものすごく細かく議事録なんか情報提供していただいていると思うんです。あの日も僕、最後に手を挙げて、木村みね子議長に指していただいて、実はこの開示請求した内容のことをお願いしたんです。3月以降からこの松戸市病院事業再編計画(案)策定、この策定の中に廃止の方向性がもう示されているわけですから、その間にどういう決定プロセスがあったのか、そういったものの会議の会議録や決定プロセスがわかるものの情報をいただきたいなということを全員説明会のときにもお願いして、そのときは部長のほうから、できるだけ対応したいというようなお答えをいただいていたと思うんですが、その後、会派として質問を取りまとめる期限になっても何もいただけなかったので、その日に開示請求を出したんです。

 そしたら、概要といって鑑の部分しか開示されない、日時と場所と参加メンバーしかわからない。あとは全く開示できないと。市の最高幹部が集まって市の基本方針といいますか、これなんかを言えば、廃止の方針をいわゆる開示請求でそれが決まった文書を開示してくださいと言ったら、この会議の概要だと松戸市がおっしゃったんで、ここでそういう大事な会議が行われているんだろうということがわかるんですが。それで内容が開示できないと、ますます不安になるわけです。

 それで、質問したら、どうやら記録が残っていないということだったんで、2回目の答弁でもおっしゃっていましたけども、「必要に応じて見直すことも視野に入れつつ、会議の運営に当たってまいりたい」という言葉を聞いて、僕は正直固まりました。「必要に応じて」、今、必要ではないんですか。「見直すことも視野に入れて」、必要になったとしても見直すことは視野に入れるだけですか。もう、ちょっと何個扉をあけたら一体見直されるのかがわからなくて、もう僕の読解力では、どうなると何をするのかさっぱりわからないです。

 松戸市は、今後、大きな決断を幾つも控えています。こういうときこそ、やっぱり決定プロセスの可視化というのは重要だと思うんです。市長が、先ほども言いましたけど、本当に行政の信頼を高めていくことが大切だと考えているなら、これは情報公開への認識をもうちょっと改めるべきだと思います。公開する、しない以前の問題なんですよ。後から検証したくても情報公開したくても、記録が残っていなければ、先に立たないほうの後悔しかできないです。松戸市の最高幹部が集まって、市政運営の方針や重要施策について審議するのがこの総合政策会議ですから、会議の内容がわかるような記録をしっかりと残して、そういう情報を公開しなければならないような場合にも、きちっと記録を残しておかなければ情報公開できないんじゃないですか。記録を残しておかなければ、行政の信頼を高めていくことなんかできないんじゃないかなと思うんですが、最後に、ぜひ市長にお答えいただきたいんですが、これは記録、今後残していただけないでしょうか。

     〔伊藤智清副市長登壇〕


◎副市長 恐縮ですけれども、事務的な手続の関係ですので、私のほうから答弁させていただきます。

 今のDELI議員の発言につきましては、真摯に受け止めまして、これから検討してまいりたいと、かように思っております。