令和3年3月定例会(2月22日)

◆9番(DELI議員) おはようございます。

 ただいま議題となっております議案第59号、専決処分の報告及び承認について、政策実現フォーラム並びに立憲民主党の両会派を代表して質疑をさせていただきます。

 まず、質疑要旨の1です。

 これは承認がおりているファイザーのメッセンジャーRNAワクチン接種を想定していると思いますけれども、先ほどの御答弁で、3月中旬以降に接種券を配布してということをおっしゃっていましたが、これは高齢者の接種が始まるとされている4月までに接種体制を整える必要があるというふうに思いますが、その認識で正しいのか、まず教えてください。

 それから、それまでにどこまでのことを決める必要があって、今どこまで決まっていますかと通告させていただきました。前者までの御答弁と重なる部分は結構です。集団接種が中心になる、個別接種も併用していくということでしたが、どのように個別接種を組み合わせていくかなど、もし具体的に決まっていたり、いつまでに決めたいというふうに考えているのかもあれば、教えてほしいです。

 例えば、練馬区モデルなどと言われております東京都練馬区は、個別接種で対象全体の3分の2をカバーするというふうに今発表されていますし、例えば兵庫県神戸市は集団接種と個別接種を並行して進めるというふうにおっしゃっているんですが、個別接種は集団接種の3倍から4倍の規模になるというふうに、その全体をどういうふうに進めていくかというような方針を示されています。

 そういったことも、もし決まっていることがあれば、こういうふうにしていきたいというところまであるんであれば、教えていただきたいです。

 それから、具体的な接種会場です、医師や看護師などの人員確保、そういったものが対応できるのかということも決まっていれば、いつまでに決めなきゃいけないのか、教えてください。

 それから、1回目と2回目の接種期間あるいは問診の際の副反応やリスクコミュニケーション、そして、接種後の経過観察についてはまだ詳細な情報を持っていないということでしたけれども、これについても、接種開始までにどこまでのものを整備しなきゃならないと考えているのか、教えてください。

 それから、ファイザーのワクチンは、解凍したら5日以内に使わないと1パック約1,000回分ほどあるというふうに言われているんですけど、無駄になってしまう可能性があるというふうな課題も指摘されています。余った場合の対応というのは、どういうふうに考えているでしょうか。

 無症状者の罹患者だった場合の対応については、聞き取りで了解いたしましたので、大きく3点、お願いします。


○木村みね子議長 理事者の答弁を求めます。

     〔笹川昭弘健康福祉部理事登壇〕


◎健康福祉部理事 DELI議員御質疑の要旨1から3につきまして、順次御答弁申し上げます。

 まず、質疑の要旨1についてでございますが、現在、高齢者への接種開始時期が4月1日以降になると見込まれておりますが、国の動向を注視しながら、接種開始時期に合わせて実施できますよう調整しているところでございます。

 次に、質疑の要旨2についてでございますが、本市の接種体制につきましては、短い期間で効率的に多くの市民に接種することができる集団接種と併せ、かかりつけ医で接種ができる安心感や利便性の観点から、市内の協力可能な医療機関での個別接種も並行して実施してまいります。

 集団接種会場につきましては、Kite Mite Matsudo(キテミテマツド)、松戸運動公園、和名ケ谷スポーツセンター、小学校の体育館で実施を検討しております。

 現在課題となっております医療従事者の確保につきましては、関係機関と調整しておりますが、本市といたしましても、市ホームページやハローワーク等で募集を行っているところでございます。

 集団接種の実施に当たり、会場内における被接種者への配慮といたしましては、令和3年2月17日に開催された国の自治体向け説明会資料によりますと、今回のファイザー製ワクチンの接種は2回となっておりますことから、標準的に20日の間隔を置いて2回目の接種を行うよう御案内をいたします。

 また、副反応等を気にされる被接種者への対応といたしまして、接種前には不安のある方のために相談コーナーを設置し、接種後の経過観察スペースには、応急治療ができるための救急処置用品を準備し、看護師を配置いたします。

 また、アナフィラキシーショック等の急な体調変化が起こった場合は、会場にいる医師で対応してまいります。

 今後につきましては、接種開始時期までに人員の確保や当日配置される職員への研修等を行い、ワクチン供給量の動向を注視しながら、接種体制を確立させていきたいと考えております。

 次に、質疑の要旨3についてでございますが、接種に当たり、1バイアルの接種回数が5回であることから、無駄なワクチンを出さないよう5の倍数人数で予約を受け付けるなど、できる限り廃棄の出ないよう検討しております。

 以上、御答弁とさせていただきます。

     〔DELI議員登壇〕


◆9番(DELI議員) 御答弁ありがとうございました。

 まず、集団接種、個別接種に関しては、先ほどメリット・デメリットのお話ありましたけれども、この温度管理についても、当初はマイナス75度で半年間保存ということでしたけど、どうやらマイナス20度でも、2週間ぐらい保存できるようになるというような話も入ってきていますので、その辺も含めて柔軟な対応をしていただきたい。

 この集団接種に関して、先ほどメリットは効率的であるというふうにおっしゃっていましたけども、会場や医療従事者、事務員などの配置、案内チラシなどの印刷などを考えると、ワクチン接種開始までに20日前ぐらいまでには、いつ、どれだけのワクチンが配送されるのかを知っておく必要があるというふうに言われています。そう考えると、今のように十分にワクチンの在庫がない状況では、対応するのが難しいときもあったり、かえって今、効率的だとおっしゃっていましたが、無駄になったりする可能性もあるというふうに言われています。

 また、松戸市は高齢者の方だけでも10万人以上いらっしゃいますので、この期間を考えると、医療機関関係者の会場への継続的な派遣が難しくなるということも考えられます。例年のインフルエンザ予防接種がモデルになって、個別接種は高齢者も医師も慣れているというふうに思いますし、医療従事者、住民の負担も考えれば、できるだけ個別接種を受けられるようにしたほうがいいと思います。

 今、医師の意向を確認していただいているということですが、引き続きこの個別接種も併用していくということなので、その辺のほうよろしくお願いいたします。

 それと、余った場合の対応ですけれども、シリンジ、注射器の問題などもあると思うんですが、具体的には予約を受け付けるなどの工夫をやっていくという具体的な話はそのぐらいでしたけれども、海外では、1回目の接種で副反応が出て、2回目の予約をしていてもなかなか行かないというような状況も発生しているようです。できる限り廃棄のないように検討しておりますということだったので、例えば高齢者施設で接種を行ったときに、その余ったものを従事者に接種していくとか、そういった柔軟な体制なども考えて、廃棄のないように工夫していただきたいと思います。

 それから、国が接種勧奨をしている割に、貧弱な副反応対応という声や、メリットとリスクがきちんと判断できる材料がないというふうな声もあります。ファイザーが実施した国内治験の対象は160人と限られていて、日本人は副反応がどの程度出るかわかっていません。政府は追加のデータの収集が必要と判断して、従来の報告制度に加えて3種類の調査を行うこととしました。

 しかし、医療従事者の接種がちょっと後ろに延びるというふうな話も聞いていますので、予定どおり4月から高齢者の接種が開始するとなると、このデータの分析や共有は遅れるものと思います。有害事象が全くないワクチンはありません。それでも接種するメリット・デメリットがリスクを超えていれば、接種をする方も増えると思いますので、それをきちんと判断するためにも、わかっている情報をきちんと共有していただきたいというふうに要望いたします。


○木村みね子議長 以上で質疑を終わります。